躁うつ病とは [うつ病の種類]
躁うつ病(双極性障害)とは、躁と うつを繰り返すものをいいます。
躁のときは、気分が明るくなり意欲が高まった状態になり、
休まずに働き続けたりします。
しかし、あまり躁状態が強くなると、
気持ちが大きくなって借金を重ねたり、
周りの人とトラブルをおこしたりするようになります。
現在では、
うつ病と 躁うつ病は別の疾患と考えられていて、治療法も異なってきます。
躁(気分の上がり過ぎた状態)になると、次のような症状が見られます。
気分は高揚し、楽観的になる
頭の回転は速くなるが、考えがまとまりにくい
多弁、多動
判断力が乏しくなり、危険を顧みない
睡眠時間が少なくても疲れを感じない
注意散漫になり、集中力も低下
イライラしやすく、怒りっぽい
うつ(気分が落ち込んだ状態)になると、次のような症状が見られます。
悲しい気持ちになり、絶望感が強い
今まで楽しめていたことに興味を感じなくなる
頭の回転がスローになり、思考力が低下する
疲れやすくなる
不眠、食欲低下
自責の念が大きくなり、自殺願望が生じる
躁うつ病の原因は遺伝的な要因が大きいことが知られています。
一卵性双生児の片方が躁うつ病の場合、
もう片方も躁うつ病になる確率は85~89%という最近の報告があります。
しかし、双子の例でも、
残りの15%程は躁うつ病を発症しませんので、
原因は遺伝子のみならず、社会・環境的な要因も絡んでいると考えられています。